Keep clean
今日もまた轟音がする。
私が何をした訳でもないのに言うことを聞けと言わんばかりに追い詰められていく。
轟音は私が諦めない限り永遠にとまらない。
これはいいことなんだ、これは正しいことなんだと繰り返し説き伏せてくるようだ。
いやだ、いやだ、と言うと何度も迫ってくる。
この轟音からはもう逃げられない運命なんだと悟る。
隅に追いやられた。
逃げ道を探すが見当たらない。
しがみついてなんとか耐えようとする。
轟音はすぐ近くまで来ている。
もうだめだ限界だ。
強すぎる力が私を吸い込んでいった。
私一人じゃ何もできない。
小さな塵では太刀打ちできない。
こうして部屋は綺麗すぎるほど綺麗になった。