もろもろを吐き出す日記

徒然なるままに

兄の自殺

 

過去に死にたくなるときがありました。
死にたくなるだけです。
実際には死にません。

 

私の兄が自分で死の道を選んでしまったので、私は私を殺すことができないのです。

 

兄の行為によって、
結果として私は兄に守られています。

残された人の悲しみと苦しみを私に味わわせ、俺のように死ぬなと言ってくるからです。

 

 

テレビのニュースで加害者に憎しみをぶつけている被害者を羨ましく思ったこともありました。兄の死の場合、加害者はどこにいるのでしょうか。悲しみも憎しみもどこにぶつけたらいいのかわかりません。悪いのは、やはり私なのではないかという結論になります。

 

私は兄が死ぬ前に最後に会話をし、兄の亡骸を最初に見つけました。

 

私が異変に気づいて兄を注意深く見ていれば…

もう少し早く帰宅していれば…

 

兄は助かっていたかもしれない。

 

私のせいで死んでしまったんだとずっと思っています。

 

だから、死んでしまいたいと思いました。兄が死んだ後を追って死のうと考えていました。兄を助けられなかったのは私のせいだからです。

 

 

ですが、これで私が私を殺してしまったら私の母が壊れてしまいます。さすがにそんなことはできません。悲しむ人がいたから私は死ねませんでした。

 

だから私は私を殺すことができていません。
兄のやり方はほんとにひどいやり方だと思います。

 

 

それまでは、
いたはずの兄弟がいなくなってひとりっ子になるなんて考えたこともありませんでした。

 

 

「兄弟いるの?」という普通の質問で泣きそうになるなんて思いませんでした。どう答えたらいいのかわからなくて、もう死んでいるのに生きている設定にして自分の年齢に5つ足して、テキトーに働いてるって嘘をついていました。「お兄ちゃんがいたけど、もう死んだの」なんて誰が予想してると思いますか。無責任な質問に静かに傷ついて怒っていました。

 

 

お互いに家族ができて、お正月に集まって、お酒を飲んで笑って。そんな密かな楽しみが一生できなくなるなんて思いませんでした。

 

 

悲劇のヒロインぶるつもりなんてないです。
起きてしまったことはもうどうしようもないですから。でも、そう見えてしまったらすみません。

 

 

兄が死んでからも、
朝起きてご飯を食べて夜に寝て。
普通の生活を送っています。

いくら大切な人が死んでも生活は続いていきます。止まることはありません。

 

 今でも兄の亡くなった日の出来事を思い出すと苦しくてつらくてたまらなくなります。

 

ふとした拍子に思い出してしまうのです。

 

どうやって気持ちを落ち着けたらいいのか未だに手探りの状態です。どうしたらいいのでしょうかね…。

 

最後に、

私は自分にルールを作っています。

 

どんなにつらくても、何があっても

自殺だけはしない、と。

 

これ以上母が悲しみ苦しむ姿は見たくないですから。

 

自責の念にかられることは今後もあるでしょう。

 

そして、この重い十字架を背負ってこれからも生きていかねばならないのだなと思っています。

 

自殺しなきゃ人生おっけー

そうやって大らかに生きていきたいです。